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緑葉
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みどりば
ふりがな文庫
“
緑葉
(
みどりば
)” の例文
其
周囲
(
まはり
)
を白い布で巻いて、前には新しい
位牌
(
ゐはい
)
を置き、水、団子、外には菊、
樒
(
しきみ
)
の
緑葉
(
みどりば
)
なぞを供へてあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ここにある
諸〻
(
もろもろ
)
の生物無生物は皆蒼白く思われたのである。——それほどここには年老いた樹が厚い
緑葉
(
みどりば
)
を四方へ
伸
(
の
)
ばし千本万本数知れず生い茂っているのであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
要垣
(
かなめがき
)
の
緑葉
(
みどりば
)
に
囲
(
かこま
)
れた墓があるかと思ふと、深い
苔蘚
(
こけ
)
に封じられた墓が現はれて来た。新しい墓もあれば、古い墓もある。或は五輪塔型、或は多宝塔型、其他いろ/\な型がある。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
一片
(
ひとへ
)
は
緑葉
(
みどりば
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
丁度八月の明るい光が
緑葉
(
みどりば
)
の間から
射
(
さ
)
し入って、雨降
揚句
(
あげく
)
のこの墓地を照らして見せた。蒸々とした空気の中で、寺男は汚れた額の汗を
拭
(
ぬぐ
)
いながら、三つの髑髏の泥を洗い落した。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
里川の水は
碧
(
あお
)
くみなぎって流れている。
蘆
(
あし
)
の
緑葉
(
みどりば
)
に日影がさした。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
胸うち掩ふ
緑葉
(
みどりば
)
の
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
緑
常用漢字
小3
部首:⽷
14画
葉
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“緑”で始まる語句
緑
緑色
緑青
緑玉
緑雨
緑林
緑門
緑金
緑蔭
緑宝玉