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素首
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すこうべ
ふりがな文庫
“
素首
(
すこうべ
)” の例文
「無言でおるは、
一言
(
いちごん
)
の申しひらきもないという表示か。しからば、約束どおり、この小屋を踏みつぶし、そちの
素首
(
すこうべ
)
をたたき落して持ち帰るぞ」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
束「宜しい、武家と申してお百姓を威かし不法な事を申す、
手前
(
てまい
)
掛合って仕儀に依っては、
素首
(
すこうべ
)
を打ち落して見せる」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
己の怒もその
通
(
とおり
)
だ。驕った敵の
素首
(
すこうべ
)
を
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
受ければ悪人の同類だ、悪事が露顕すれば
素首
(
すこうべ
)
のない人間だ、毒を喰わば皿までというから貴公も
飽
(
あく
)
までやりな
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
。……
洪
(
コウ
)
ニ
遇
(
ア
)
ッテ開ク、とあるではないか。すでに
古
(
いにしえ
)
の神仙は、今日、
儂
(
み
)
がこれへ参るのを、予言いたしておったのだ。いやだと申す者は、
素首
(
すこうべ
)
をぶった斬るぞ
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「ても、
厚顔
(
あつか
)
ましい。めずらしやとは、わしの方でいうことば。
清水
(
きよみず
)
の
三年坂
(
さんねんざか
)
では、まんまと、討ち洩らしたが、きょうこそ、その
素首
(
すこうべ
)
は、この婆がもろうたぞ」
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「何者ぞ、何者ぞ。はやく名字を申さぬと、一
颯
(
さつ
)
のもとに、
素首
(
すこうべ
)
を払い落すぞ」
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われこそは正しき
仏陀
(
ぶっだ
)
の使者、破邪顕正の
菩薩
(
ぼさつ
)
、
孔雀
(
くじゃく
)
明王がお旨をうけて参った者。——出てこずば、踏みこんで、愚禿の
素首
(
すこうべ
)
を打ち落すがよいか。——会おう、親鸞っ、出てきませいっ
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「今日は、自分として考え直したこともある故、いったんここでは
見遁
(
みのが
)
してやるが、後日、遠からぬうちに、必ずおのれの
素首
(
すこうべ
)
をもらいに行く。その
期
(
ご
)
になって、卑怯な振舞をいたすなよ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
素
常用漢字
小5
部首:⽷
10画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“素”で始まる語句
素人
素
素直
素性
素振
素気
素朴
素足
素姓
素破