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紛
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はぐ
ふりがな文庫
“
紛
(
はぐ
)” の例文
○「どうしてこう心配事が出来ない
性分
(
しょうぶん
)
だろう。もっとも心配事があると
直
(
す
)
ぐレコードをかけて直ぐ
紛
(
はぐ
)
らかしちまう
癖
(
くせ
)
があるんだけれど。」
現代若き女性気質集
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
高山の御用聞きに助勢を乞い、同行したが、途中で
紛
(
はぐ
)
れてしまい、今は一人でいる。猟師が獲物を腰にさげて通る。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
竹ノ子笠の怪は、廉子も聞いていたにちがいないが、帝のお耳には入れまいとするように、彼女は、中坪でのその人声をしいて
紛
(
はぐ
)
らしていた風だった。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
から、昇も
怪訝
(
けげん
)
な
顔色
(
かおつき
)
をして何か云おうとしたが、突然お政が、三日も物を云わずにいたように、たてつけて
饒舌
(
しゃべ
)
り懸けたので、つい
紛
(
はぐ
)
らされてその方を向く。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「あの時は従兄と一緒だったし、あの通り押し合いだったものだから、つい
紛
(
はぐ
)
れてしまって失敬した」
村の成功者
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
二人が生活の爲の職業も見付からず、文學者としての自分の小さい權威も、何年か
間
(
かん
)
の世間との約束からだん/\
紛
(
はぐ
)
れて了つた事が義男にはいくら考へても情けなかつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
「小夜や、どうだい。あぶない、もう少しで
紛
(
はぐ
)
れるところだった。京都じゃこんな事はないね」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから、高山の御用聞きの連中に
紛
(
はぐ
)
れたんだが、逢ったら俺のことを話してくれ。忘れると後で
祟
(
たた
)
るぞ。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
紛
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
“紛”を含む語句
紛糾
紛紜
紛擾
紛々
紛失
紛雑
紛争
紛失物
紛雜
気紛
腹立紛
紛帨
見紛
氣紛
紛込
云紛
紛堊
天衣紛
大紛亂
雑然紛然
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