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籐椅子
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といす
ふりがな文庫
“
籐椅子
(
といす
)” の例文
代助は堪りかねて
跳
(
は
)
ね起きた。
跣足
(
はだし
)
で庭先へ飛び下りて冷たい露を存分に踏んだ。それから又縁側の
籐椅子
(
といす
)
に
倚
(
よ
)
って、日の出を待っているうちに、うとうとした。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
あづまやの
籐椅子
(
といす
)
によりて二人なにをかたらむ。
純情小曲集:02 純情小曲集
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
古家のキヽキヽと鳴るにや
籐椅子
(
といす
)
鳴るにや
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
僕はその時
日
(
ひ
)
の限りかけた二階の縁に
籐椅子
(
といす
)
を持ち出して、作が
跣足
(
はだし
)
で庭先へ水を打つ音を聞いていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さま/″\の
籐椅子
(
といす
)
あり皆掛けて見し
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
とく水色の
籐椅子
(
といす
)
に酒をそそぎてよ
交歓記誌
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
門野の着ている白地の
浴衣
(
ゆかた
)
だけがぼんやり代助の眼に
入
(
い
)
った。夜の明りは二人の顔を照らすには余り不充分であった。代助は掛けている
籐椅子
(
といす
)
の
肱掛
(
ひじかけ
)
を両手で握った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
タービンの響き
籐椅子
(
といす
)
に伝はり来
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
しばらくその
痕
(
あと
)
を眺めていたが、やがてまた
籐椅子
(
といす
)
の上に腰をおろした。例の
英吉利
(
イギリス
)
の男が、今日は犬を
椅子
(
いす
)
の足に鎖で縛りつけて、長い
脛
(
すね
)
をその上に延ばして書物を読んでいる。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大景を座断してをる
籐椅子
(
といす
)
かな
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
そうして自分は真白なターバンをぐるぐる頭へ巻きつけて、広いヴェランダに
据
(
す
)
えつけてある
籐椅子
(
といす
)
の上に寝そべりながら、強い
香
(
かおり
)
のハヴァナをぷかりぷかりと
鷹揚
(
おうよう
)
に吹かす気でいた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
電車の音のする所で月を
看
(
み
)
るのは何だかおかしい気がすると、この間から海辺に
馴染
(
なず
)
んだ千代子が評した。僕は
先刻
(
さっき
)
の
籐椅子
(
といす
)
の上に腰をおろして
団扇
(
うちわ
)
を使っていた。
作
(
さく
)
が下から二度ばかり上って来た。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼はそこにある
籐椅子
(
といす
)
の上に寝ていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
兄は
籐椅子
(
といす
)
の上からお貞さんを見て
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
籐
漢検1級
部首:⽵
21画
椅
常用漢字
中学
部首:⽊
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“籐”で始まる語句
籐
籐表
籐編
籐製
籐巻
籐杖
籐畳
籐筵
籐細工
籐駕籠