トップ
>
筋骨
>
すじぼね
ふりがな文庫
“
筋骨
(
すじぼね
)” の例文
筋骨
(
すじぼね
)
が
暴馬
(
あれうま
)
から
利足
(
りそく
)
を取ッているあんばい、どうしても時世に
恰好
(
かッこう
)
の人物、自然
淘汰
(
とうた
)
の網の目をば第一に脱けて生き残る
逸物
(
いちもつ
)
と見えた。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
此方
(
こなた
)
を
差覗
(
さしのぞ
)
くような気がして、
筋骨
(
すじぼね
)
も、ひしひしとしめつけられるばかり身に染みた、女の事が……こうした人懐しさにいや
増
(
まさ
)
る。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その間の長さと申しましたら、橋の下の私の
甥
(
おい
)
には、体中の
筋骨
(
すじぼね
)
が妙にむず
痒
(
がゆ
)
くなったくらい、待ち遠しかったそうでございます。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
眉を造った、
白粉
(
おしろい
)
の濃い、金縁の眼鏡に
瞼
(
まぶた
)
の
皺
(
しわ
)
をかくした顔こそ若けれ、あらわに見ゆる
筋骨
(
すじぼね
)
は数四十であるのに、彼を
抱
(
いだ
)
くものあらば正にその者の手の下なるべき、左の
背
(
そびら
)
を肩へかけて
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこへ、はらはらとかかる
白絽
(
しろろ
)
の
袂
(
たもと
)
に、魂を結びつけられたか、と思うと、
筋骨
(
すじぼね
)
のこんがらかって、
捌
(
さばき
)
のつかないほど、
揉
(
も
)
み立てられた
身体
(
からだ
)
が、自然に
歩行
(
ある
)
く。……足はどこを踏んだか覚えなし。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
(この時人々の立かかるを
掻払
(
かいはら
)
う)
六根清浄
(
ろっこんしょうじょう
)
、澄むらく、
浄
(
きよ
)
むらく、清らかに、神に仕うる身なればこそ、この
邪
(
よこしま
)
を手にも取るわ。
御身
(
おみ
)
たちが悪く近づくと、見たばかりでも
筋骨
(
すじぼね
)
を悩み
煩
(
わず
)
らうぞよ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“筋骨”の意味
《名詞》
筋骨(きんこつ)
筋肉と骨。体格。
体力。体。
(出典:Wiktionary)
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
“筋骨”で始まる語句
筋骨隆々