“すじぼね”の漢字の書き方と例文
語句割合
筋骨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眉を造った、白粉おしろいの濃い、金縁の眼鏡にまぶたしわをかくした顔こそ若けれ、あらわに見ゆる筋骨すじぼねは数四十であるのに、彼をいだくものあらば正にその者の手の下なるべき、左のそびらを肩へかけて
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこへ、はらはらとかかる白絽しろろたもとに、魂を結びつけられたか、と思うと、筋骨すじぼねのこんがらかって、さばきのつかないほど、み立てられた身体からだが、自然に歩行あるく。……足はどこを踏んだか覚えなし。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(この時人々の立かかるを掻払かいはらう)六根清浄ろっこんしょうじょう、澄むらく、きよむらく、清らかに、神に仕うる身なればこそ、このよこしまを手にも取るわ。御身おみたちが悪く近づくと、見たばかりでも筋骨すじぼねを悩みわずらうぞよ。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)