穿うがち)” の例文
しかるに初雪しよせつのち十月のころまでにこの二条ふたすぢ小流こながれ雪のため降埋ふりうめられ、流水は雪の下にあり、ゆゑ家毎いへごとくむべきほどに雪を穿うがち水用すゐようを弁ず。
(こは吉野の國巣一一が祖なり。)其地そこより蹈み穿ち越えて、宇陀うだ一二に幸でましき。かれ宇陀うだ穿うがちといふ。
この穿うがちたる所も一夜の雪にうづめらるゝことあればふたゝびうがつ事しば/\なり。