トップ
>
私
>
あて
ふりがな文庫
“
私
(
あて
)” の例文
「二階を下りしなに、何や暗うなって、ふらふらと目がもうて、……まあ、
私
(
あて
)
、ほんに、あの中へ落ちた事なら手足が
断
(
ちぎ
)
れる。」
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
私
(
あて
)
でっか。
私
(
あて
)
は
如何
(
どない
)
でもよろしおま」表情一つ動かさず、強いて言うならば、綺麗な眼の玉をくるりくるり廻していた。
青春の逆説
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「そんなこと知らんでどうする、末っちゃんは
私
(
あて
)
を子供見たいに思うてるのやな。何んでも知ってるえ
私
(
うち
)
ら。」
御身
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「でも、それは武部源内だすやろ。
私
(
あて
)
とこは源蔵だすよつてな。浄瑠璃の文句通りに……」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
何もな、何も知らんのえ、
私
(
あて
)
路之助はんのは、あんたはん、ようお
馴染
(
なじみ
)
の——源太はん、帯が
弛
(
ゆる
)
む——いわはった
妓
(
ひと
)
どすの。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「折角でっけど、そんなもん
私
(
あて
)
には
要
(
いり
)
用おまへん」と、質屋の申出を断り、その後家柄のことも忘れてしまった。
青春の逆説
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「そやつたら、
私
(
あて
)
喜んで出まんがな。」
悪戯者
(
いたづらもの
)
の延若は鴈治郎の困るのが面白さに一膝前へ乗り出して来た。そして喜剣と岡平と九太夫とをごつちやにしたやうな表情をしながら鴈治郎に言つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お君は、「
私
(
あて
)
は
如何
(
どない
)
でも良え。あんたの好きなようにし」しかし、「あんまり遠いところへ行かんといてや」
青春の逆説
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「一遍お待ちやす……
思
(
おもい
)
を遂げんと気がかりなよって、見ていておくれやす。
私
(
あて
)
が手伝うさかいな。」
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それまでは、「
私
(
あて
)
ですか。
私
(
あて
)
はどうでも
宜
(
よ
)
ろしおます」と口癖に言っていた。お君は働きものであった。
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
(ほんに、
私
(
あて
)
も、東の方贔屓どす……しっかりとあんじょうに……)
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お君にそれを知らさなかった金助も金助だが、お君もまたお君で、そんなもの
私
(
あて
)
には
要
(
いり
)
用おまへんと質店
主人
(
あるじ
)
の申出を断り、その後、家柄のことなぞ忘れてしまった。
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
その秋、お君に再婚の話が持ちかけられ、例によって、
私
(
あて
)
はどうでも宜ろしおますと万事相手の言う通りになった。相手は生玉前町の電球口金商野瀬安二郎であった。
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
この縁談が成立すれば政江は伯爵家の何かに当る訳だ。「
私
(
あて
)
」が「
私
(
わたし
)
」に変り、耳隠しがパアマネントウェーブに成るのも満更不思議ではない——と人々は思い当ったのである。
俗臭
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「
私
(
あて
)
でっか。私はどないでもよろしおま」
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「
私
(
あて
)
でっか。私はどないでもよろしおま」
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「
私
(
あて
)
か、私はどないでもよろしおま」
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
“私”の意味
《人称代名詞》
(わたし、わたくし)一人称。
(出典:Wiktionary)
“私”の解説
私(し、わたくし)は、仕事場などの社会的集団の中における人間の属性と対比して、一個人としての属性を示すときに用いられる言葉である。
この意味における反対語は公(こう、おおやけ)である。例えば、「私用」は仕事に関係のない行動や物品を指し、「公用」はもっぱら仕事上の行動や仕事に用いる物品を指す。
(出典:Wikipedia)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
“私”を含む語句
私等
私語
私達
私通
私生児
私共
私宅
私室
私娼
私部
私刑
私窩子
歇私的里
私娼窟
私曲
私家
私怨
私事
私淑
私方
...