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じいさま
ふりがな文庫
“
祖父様
(
じいさま
)” の例文
太郎さんは紙に包んだ三粒の赤い丸薬をお
祖父様
(
じいさま
)
の前へ置いて、最前からの話をして、ふるえながら泣いてあやまりました。
若返り薬
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
海若藍平
(著)
私は泣いてばかりいたので、目を悪くしてしまったの。どうしてあんなに苦しんだかと思うとおかしいほどよ。お
祖父様
(
じいさま
)
は御親切そうな方ね。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
『大野九郎兵衛の孫ですよ。ひどい
祖父様
(
じいさま
)
や親父があったものです。立退く時、あわてて、乳母と一緒に忘れて行ったという
不愍
(
ふびん
)
な子なので』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
祖父様
(
じいさま
)
は江戸からお国へお帰りの途中、
近江
(
おうみ
)
の
土山
(
つちやま
)
の宿でお亡くなりになって、その地へお埋めしたのですから、お国のはもっと古い仏様ばかりです。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
お前は、唐沢の家の歴史を忘れたのか、お前にいつも話している、お
祖父様
(
じいさま
)
の御無念を忘れたのか。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
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「お
祖父様
(
じいさま
)
、昔を今になすよしもがな、引揚者の合宿所にならなかっただけでも倖せです」
面
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
「お
祖父様
(
じいさま
)
!」とその時女の声、霧の中から響き渡った。走り出たのはイスラエルのお町!
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私にも国もとにこの御隠居様と同じ年恰好のお
祖父様
(
じいさま
)
があります。小さい時から大層私を可愛がってくれましたので、江戸へ奉公に出て来ても、一日だって忘れたことはありません。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼の後ろの
襖
(
ふすま
)
が、けたたましく開け放されなかったら、そうして「お
祖父様
(
じいさま
)
ただいま。」という声とともに、柔らかい小さな手が、彼の頸へ抱きつかなかったら、彼はおそらくこの
憂欝
(
ゆううつ
)
な気分の中に
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
祖父様
(
じいさま
)
は元信州の者で、
故
(
ゆえ
)
有って越後高田に近き
山家
(
やまが
)
へ奉公住みを致して
居
(
い
)
ると、
或日
(
あるひ
)
榊原公が
山猟
(
やまがり
)
にお
出
(
いで
)
遊ばして、鳥を追って段々山の奥に
入
(
い
)
り、道に迷って御難儀の処へお祖父様が通り掛って
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お前は立たない、あの時の女親は怖かったのであろう、で、病人は三度目に、お
祖父様
(
じいさま
)
、どうぞ、孫兵衛をこれへ、と側にいる老人へ眼で哀願した。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お
祖父様
(
じいさま
)
に言いつけてあげます。私がまたじきに戻ってきてつまらないことをするとお思いなすっては、まちがいですよ。私だって
矜
(
ほこ
)
りは持っています。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
あなたはお
祖父様
(
じいさま
)
のお命を取ったも同然ではありませんか。そんな大切なお薬を雀の生命を取るために使うなぞと、まあ何という乱暴な坊ちゃんでしょう。
若返り薬
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
海若藍平
(著)
「やっぱりお
祖父様
(
じいさま
)
はご最後になって、神様を信じたのでございますわねえ」
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「これは古い机の引出しにあったので、お
祖父様
(
じいさま
)
のものらしいよ。」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
どうかして返してもらおうと思いましたが、しかたがありませんから、お
祖父様
(
じいさま
)
の丸薬を盗んだ事を話しますと、乞食はさもさも驚いたという顔をしました。
若返り薬
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
海若藍平
(著)
それで私は、お
祖父様
(
じいさま
)
に会って話してみようと考えました。別れるようなことがあれば、私はきっと気が変になります。死にます、病気になります、水に身を投げます。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「私は元からこの通りすこやかなのに、お
祖父様
(
じいさま
)
、どうして、そんな事をおたずねなさいますの」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これはお
祖父様
(
じいさま
)
の御本だったのだよ。」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「
嘘
(
うそ
)
ですわ。私ジルノルマン様にあなたをしかっていただきますよ。お
祖父様
(
じいさま
)
ならお父様を少したしなめることができます。さあ、私といっしょに客間にいらっしゃいよ、すぐに。」
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
「お
祖父様
(
じいさま
)
、ただ今帰りました」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祖
常用漢字
小5
部首:⽰
9画
父
常用漢字
小2
部首:⽗
4画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“祖父様”で始まる語句
祖父様方