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磨
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こす
ふりがな文庫
“
磨
(
こす
)” の例文
やがて二の腕へ
力瘤
(
ちからこぶ
)
が急に出来上がると、水を含んだ手拭は、岡のように肉づいた背中をぎちぎち
磨
(
こす
)
り始める。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ポオル叔父さんは机から封蝋の棒を取つてそれを上着の袖で手早く
磨
(
こす
)
りました。それからそれを小さな紙きれに近づけました。子供達はそれを見つめてゐます。
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
下草の
磨
(
こす
)
れているところを、少し斜めに歩を移すと、向うの崖に通ずる一条の道がたえだえに見られる。崩れたところを、僅かの足がかりを求めて踏固めたのであろう。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
向うの湯屋では板の間を
磨
(
こす
)
る音、男坂下なる心城院の門も
閉
(
しま
)
って、柳の影も暗く、あたりは寝て、
切通
(
きりどおし
)
の
方
(
かた
)
には矢声高く、
腕車
(
くるま
)
の
疾
(
と
)
く
軋
(
きし
)
るのが聞えたが、重宝なもので
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ダイヤモンドか!」とパーズレイは鼻眼鏡を出して電気に透したり、酔った
手許
(
てもと
)
危なく
磨
(
こす
)
って膝の間でもう一度透して見たりしていたが、「ハハア」と意味のわからぬ笑いをニヤリと洩らした。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
と、多四郎は、また額を
磨
(
こす
)
ったが
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
したがって早起をして食前浴後の散歩に出たのだと明言する彼らは、津田にとっての違例な現象にほかならなかった。彼は楊枝で歯を
磨
(
こす
)
りながらまだ元の所に立っていた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
磨
常用漢字
中学
部首:⽯
16画
“磨”を含む語句
磨上
達磨
磨滅
銷磨
琢磨
消磨
磨臼
本磨
播磨
磨硝子
切磋琢磨
達磨船
歯磨
磨針峠
研磨
銀磨
達磨茶屋
磨製石斧
米磨桶
磨師
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