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石女
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うまずめ
ふりがな文庫
“
石女
(
うまずめ
)” の例文
「そりゃ勇しいことですな。ですが、私の許しを得ないで無暗に動き廻ると、X線を浴びて
石女
(
うまずめ
)
になるかも知れませんよ。はっはっ」
赤耀館事件の真相
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、急に眞面目な顏をして
眤
(
ぢつ
)
と男の顏を見ながら、『眞箇よ。私
石女
(
うまずめ
)
なんですもの。子供を生まない女は女ぢやないんでせう?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
明日は海を渡って見知らぬ遠方に行くという念慮も、すっかり忘れてしまって、
石女
(
うまずめ
)
も舞い、木人も歌い、水入らずの極楽天地であります。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「尤も、内儀の里江さんは
石女
(
うまずめ
)
で、三十年連れ添つても子が無いからと、夫が若い妾を置いても、不足らしい顏もしない」
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
血の近い山城の賀茂の一族の中からここ一番という
石女
(
うまずめ
)
を探しだし、叶わぬまでも運命に抵抗してみることにした。
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
跨つたものは、すでに一個の、無心の物体である。もし、さうでないとするなら、あれは、冬の
石女
(
うまずめ
)
にちがひない。
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
「へえエ、勝則が出来るまでは、お前は
石女
(
うまずめ
)
かと思うちょったが、出口がついたと見えるのう」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
石女
(
うまずめ
)
のお艶の、可愛がるやうにて、怖らしきよりは、万事物和らかに、情け深き本妻お秋の何となく慕はしく、多くはそが傍らに在りしに、お秋もまた遣る方もなき心の憂さを
野路の菊
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
前の句は
石女
(
うまずめ
)
の淋しさを、後の句は亡き子の一周忌をいたむ母の涙の句である。
大正女流俳句の近代的特色
(新字新仮名)
/
杉田久女
(著)
その幅広な視線で、元気な
石女
(
うまずめ
)
の丸まっちい女房を見下しながら
牡丹
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
石女
(
うまずめ
)
の雛かしづくぞあはれなる 嵐雪
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
石女
(
うまずめ
)
らしいあなたの
眦
(
まなじり
)
を
癲狂院外景
(新字旧仮名)
/
富永太郎
(著)
そして、急に真面目な顔をして
眤
(
じつ
)
と男の顔を見ながら、『
真箇
(
ほんたう
)
よ、私
石女
(
うまずめ
)
なんですもの。子供を生まない女は女ぢやないでせう?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「そういう男には
石女
(
うまずめ
)
——すなわち子を生まない女とか、或いは現に妊娠している女を授けるという例外になっている」
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その
石女
(
うまずめ
)
の内儀が、妾を殺す氣になるといふことも、當時の物の考へ方には、無いことです。
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「勝則が出来るまでは、お前は
石女
(
うまずめ
)
かと思うちょったが、出口がついたと見えるのう」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
典型的
(
てんけいてき
)
な古風な女房でしたが、
石女
(
うまずめ
)
特有の神經質な冷たいところがあり、
放縱
(
はうじゆう
)
で作法も禮儀も
辨
(
わきま
)
へないお照に取つては何が何でも煙たい存在であり、それに、天文の研究と稱して
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“石女”の意味
《名詞》
石 女 (せきじょ, うまずめ)
子供を産むことが出来ない女性。
(出典:Wiktionary)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“石”で始まる語句
石
石鹸
石垣
石塊
石見
石燈籠
石榴
石膏
石楠花
石碑