真木まき)” の例文
旧字:眞木
結句の「色づきにけり」というのは集中になかなか例も多く、「時雨の雨なくしれば真木まきの葉もあらそひかねて色づきにけり」(同・二一九六)もその一例である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
崋山の親友に真木まき重兵衛といふ男がゐた。その重兵衛にゆたかといふ遊び好きな孫があつて、ある時廓返くるわがへりに馬を連れて、古い素麺箱を一つ、豊橋のさる骨董屋に担ぎ込んだ。
なまよみの甲斐かいの国、山梨やまなしあがたを過ぎて、信濃路しなのじに巡りいでまし、諏訪すわのうみを見渡したまひ、松本の深志ふかしの里に、大御輿おおみこしめぐらしたまひ、真木まき立つ木曾のみ山路、岩が根のこごしき道を
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
雨の玉とめてあかるき真木まきに紫あさく春は来向ふ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
丸で真木まきを割るやうな音がしたのである。
お前方、元気な、真木まき背負しょった男や
三 木曽の谷には真木まきしげ
県歌 信濃の国 (新字新仮名) / 浅井洌(著)
奥山おくやま真木まき板戸いたどおとはやいもがあたりのしも宿ぬ 〔巻十一・二六一六〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
真木まき積みかさねて