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相抱
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あいいだ
ふりがな文庫
“
相抱
(
あいいだ
)” の例文
二人は互いに
駈寄
(
かけよ
)
ると、野原の
真中
(
まんなか
)
に
相抱
(
あいいだ
)
いて、しばし美しい師弟愛の
涙
(
なみだ
)
にかきくれた。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
と
仔細
(
しさい
)
は語らずただ思い入ってそう言うたが、実は以前から様子でも知れる、
金釵玉簪
(
きんさぎょくさん
)
をかざし、
蝶衣
(
ちょうい
)
を
纏
(
まと
)
うて、
珠履
(
しゅり
)
を
穿
(
うが
)
たば、
正
(
まさ
)
に
驪山
(
りさん
)
に入って、
相抱
(
あいいだ
)
くべき
豊肥妖艶
(
ほうひようえん
)
の人が
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青空の風船の
吊籠
(
つりかご
)
の別世界に、詩人と妖女と
相抱
(
あいいだ
)
きながら、下界を
嘲笑
(
ちょうしょう
)
してもよろしい。しかし、二人のうしろには、たえまなく、老魔術師の黒い影と、狡猾な悪念がつきまとっている。
「悪霊物語」自作解説
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
茎
(
くき
)
は直立し少数の
茎葉
(
けいよう
)
を
互生
(
ごせい
)
し、
初夏
(
しょか
)
の
候
(
こう
)
、
頂
(
いただき
)
に
派手
(
はで
)
やかな
大花
(
たいか
)
が咲く。葉は直立せる
剣状
(
けんじょう
)
で
白緑色
(
はくりょくしょく
)
を
呈
(
てい
)
し、
基部
(
きぶ
)
は
葉鞘
(
ようしょう
)
をもって左右に
相抱
(
あいいだ
)
き、
葉面
(
ようめん
)
の中央には
隆起
(
りゅうき
)
せる
葉脈
(
ようみゃく
)
が
現
(
あらわ
)
れている。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
相抱
(
あいいだ
)
きて煙たどりて音もなく庭に
下
(
くだ
)
りぬ。
星
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
さぐり寄りつつ、やがて手を触れ、はっと泣き、
相抱
(
あいいだ
)
く。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“相抱”で始まる語句
相抱擁