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白芙蓉
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はくふよう
ふりがな文庫
“
白芙蓉
(
はくふよう
)” の例文
上がり口に
白芙蓉
(
はくふよう
)
が五六輪、夕暮の秋を淋しく咲いている。見上げる
向
(
むこう
)
では
阿蘇
(
あそ
)
の山がごううごううと遠くながら鳴っている。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
双無塩
(
ふたりのあくぢよ
)
独
(
ひとり
)
の
西施
(
せいし
)
と
語
(
かた
)
るは
蒹葭
(
けんが
)
玉樹
(
ぎよくじゆ
)
によるが如く、
皓歯
(
しろきは
)
燦爛
(
ひか/\
)
としてわらふは
白芙蓉
(
はくふよう
)
の水をいでゝ
微風
(
びふう
)
に
揺
(
うごく
)
がごとし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
車夫は呼交わしてそのまま
曳出
(
ひきだ
)
す。米は前へ駆抜けて、
初音
(
はつね
)
はこの時にこそ聞えたれ。
横着
(
よこづけ
)
にした、
楫棒
(
かじぼう
)
を越えて、前なるがまず下りると、石滝
界隈
(
かいわい
)
へ珍しい
白芙蓉
(
はくふよう
)
の花一輪。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
沓
(
くつ
)
を売り
蓆
(
むしろ
)
を織っていた逆境の時代——黄河のほとりにたって、
洛陽船
(
らくようぶね
)
を待ち、母のみやげにと茶を求めて帰る旅の途中、曠野でめぐり逢った
白芙蓉
(
はくふよう
)
という佳人が、いまの糜夫人であった。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
双無塩
(
ふたりのあくぢよ
)
独
(
ひとり
)
の
西施
(
せいし
)
と
語
(
かた
)
るは
蒹葭
(
けんが
)
玉樹
(
ぎよくじゆ
)
によるが如く、
皓歯
(
しろきは
)
燦爛
(
ひか/\
)
としてわらふは
白芙蓉
(
はくふよう
)
の水をいでゝ
微風
(
びふう
)
に
揺
(
うごく
)
がごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
芙
漢検準1級
部首:⾋
7画
蓉
漢検準1級
部首:⾋
13画
“白”で始まる語句
白
白粉
白髪
白痴
白洲
白眼
白衣
白刃
白銀
白々