發作的ほつさてき)” の例文
新字:発作的
かれ擧動きよどうほとん發作的ほつさてきであつた。おつぎのこゑころしてこゑ隙間すきまだらけなそとえ/″\にれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
私が云つたやうに彼は明るくなりはじめた。しかし、なほそれは發作的ほつさてきにであつた。もしも一瞬の沈默が話の間に這入ると、彼は落着きを失つて、私に觸り、「ジエィン」と呼ぶのであつた。
おつぎがこゝろづいたとき勘次かんじいたづらにさうして發作的ほつさてきあせらしてうごいてるのをた。おつぎのこゝろきつとしてえつゝあるうつつた。おつぎはにはか自分じぶん萬能まんのうつて勘次かんじつかませた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)