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疇昔
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ちゅうせき
ふりがな文庫
“
疇昔
(
ちゅうせき
)” の例文
未だ技の
疇昔
(
ちゅうせき
)
に及ぶものなく、今し音曲の江戸趣味はこれらには残れ、どうやら灯将に尽きんとして更に明を加うというような感がしてならぬ。
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
諸王不穏の流言、
朝
(
ちょう
)
に聞ゆること
頻
(
しきり
)
なれば、一日帝は子澄を召したまいて、先生、
疇昔
(
ちゅうせき
)
の
東角門
(
とうかくもん
)
の言を
憶
(
おぼ
)
えたもうや、と
仰
(
おお
)
す。子澄直ちに
対
(
こた
)
えて、
敢
(
あえ
)
て忘れもうさずと
白
(
もう
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
礮台を品海に築けば則ち曰く、「
疇昔
(
ちゅうせき
)
の戯談
呆堞
(
ぼうちょう
)
に
憑
(
よ
)
る、当今の急務
元戎
(
げんじゅう
)
にあり」と。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
疇昔
(
ちゅうせき
)
の日わたくしは
鹿嶋屋清兵衛
(
かじまやせいべえ
)
さんの逸事に本づいて、「百物語」を
著
(
あらわ
)
した。文中わたくしの鹿嶋屋を
斥
(
さ
)
す
詞
(
ことば
)
に、やや論讃に類するものがあった時、一の批評家がわたくしの「僭越」を責めた。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
古城は
疇昔
(
ちゅうせき
)
にあらず
我が人生観:07 (七)芥川賞殺人犯人
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
余ヤ
土陽僻陬
(
どようへきすう
)
ノ郷ニ生レ幼時早ク我父母ヲ
喪
(
うしな
)
ヒ後初メテ学ノ門ニ入リ好ンデ草木ノ事ヲ
攻
(
おさ
)
メ
復
(
また
)
歳華
(
さいか
)
ノ改マルヲ知ラズ其間斯学ノタメニハ我父祖ノ業ヲ廃シ我
世襲
(
せしゅう
)
ノ産ヲ傾ケ今ハ既ニ貧富地ヲ
易
(
か
)
ヘ
疇昔
(
ちゅうせき
)
ノ
煖飽
(
だんぽう
)
ハ亦
何
(
いず
)
レノ辺ニカ在ル
蟋蟀
(
こおろぎ
)
鳴キテ妻子ハ其衣ノ薄キヲ訴ヘ
米櫃
(
べいき
)
乏ヲ告ゲテ
釜中
(
ふちゅう
)
時ニ魚ヲ生ズ心情紛々
寧
(
いずくん
)
ゾ俗塵ノ外ニ
超然
(
ちょうぜん
)
タルヲ
牧野富太郎自叙伝:01 第一部 牧野富太郎自叙伝
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
疇昔
(
ちゅうせき
)
は簾かかげた屋形船に御守殿姿具しての夕涼み、江上の清風と身辺の美女と、飛仙を挟んで悠遊した蘇子の逸楽を、グッと砕いて世話でいったも多く、柳橋から枕橋
残されたる江戸
(新字新仮名)
/
柴田流星
(著)
自分は一年
前
(
ぜん
)
に抽斎と藩政上の意見を異にして、一時絶交の姿になっていた。しかし抽斎との
情誼
(
じょうぎ
)
を忘るることなく、早晩
疇昔
(
ちゅうせき
)
の
親
(
したし
)
みを回復しようと思っているうちに、図らずも抽斎に死なれた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
疇
漢検1級
部首:⽥
19画
昔
常用漢字
小3
部首:⽇
8画
“疇”で始まる語句
疇