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物忘
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ものわす
ふりがな文庫
“
物忘
(
ものわす
)” の例文
「はい……はい。」といって、さすがに、
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くして
返事
(
へんじ
)
をしましたが、すぐ、その
後
(
あと
)
から
忘
(
わす
)
れたように、
物忘
(
ものわす
)
れをしたり、
夜
(
よる
)
になると
居眠
(
いねむ
)
りをはじめました。
人の身の上
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
柔かに鳴く聲は
物忘
(
ものわす
)
れゆく女のごとく
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
なし
不便
(
ふびん
)
の至りなり勿論
呪咀
(
しゆそ
)
の
科
(
とが
)
は
屹度
(
きつと
)
申付るぞ
然
(
され
)
ど三郎兵衞は其百兩の
金
(
かね
)
彌々
(
いよ/\
)
返濟したるや
否
(
いな
)
や明白に返答致すべしと有ば三郎兵衞ハツと云のみ何とも
返答
(
へんたふ
)
なし大岡殿又三郎兵衞に向はれ其方は
左右
(
とかく
)
物忘
(
ものわす
)
れ致すと見えたり忘れし事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところが、
物忘
(
ものわす
)
れをするからすがありました。きいた
話
(
はなし
)
を、すっかり
忘
(
わす
)
れて、かがしの
上
(
うえ
)
にきて
止
(
と
)
まりました。そして、カア、カアと
鳴
(
な
)
きながらかがしの
頭
(
あたま
)
をつつきました。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、いつかの
物忘
(
ものわす
)
れのからすがやってきて、かがしの
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まりました。
からすとかがし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
忘
常用漢字
小6
部首:⼼
7画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思