父爺ちやん)” の例文
威張ゐばらなくツたつて、なにも、威張ゐばらなくツたつてかまはないから、父爺ちやんさかなつてくれるといけれど、」となんおもつたか與吉よきちはうつむいてしをれたのである。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
餘計よけいわるくなつてたまるもんか、このせつ心持こゝろもち快方いゝはうだつていふけれど、え、魚氣さかなつけはねえぢやあ、身體からだよわるつていふのに、父爺ちやんはね、なまぐさいものにやはしもつけねえで
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
つまらねえことを父爺ちやんいふもんぢやあねえ、やまなか爺婆ぢゞばゞでもしほしたのをべるツてよ。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)