營業なりはひ)” の例文
新字:営業
話しお金は營業なりはひよりの歸り道二人が話しの容子ようすを聞き殘らず吾儕わたくしに話したるより其無念やる方なくかれを殺して身の汚名をめい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たすきの縁をはなれず、井戸端に米やかしぐらん、勝手元に菜切庖丁や握るらん、さるを卑賤さもしき營業なりはひより昇りて、あの髭どのを少さき手の内に丸め奧方とさへ成り澄ませば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もて身の營業なりはひとなすものがいかで左樣な惡き事に荷擔かたん致してすむ可きかは此御賢察ごけんさつこひねがふと口には立派りつぱに言物からこゝろの中には密計みつけいの早くもあらはれ夫ゆゑに弟は最期さいご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いふ所謂いはゆる乞食かたひ棒打ぼううちにてすこしも役に立ざれば腹の立のは無理ならねど此は是までの事と斷念あきらめ必ず案じる事なかれととけさとせど娘氣の亂れ染ては麻糸あさいととくよしもなき其をりから隣の家の糊賣のりうりお金例の如く營業なりはひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)