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炎々
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えん/\
ふりがな文庫
“
炎々
(
えん/\
)” の例文
日の暮れ方の薄暗がりに小広い処で、ポッポと焚く火は沼の
辺
(
へり
)
故
(
ゆえ
)
、空へ
映
(
うつ
)
りまして
炎々
(
えん/\
)
としますから、又作は気を
揉
(
も
)
み巡査は来やしないかと思っていますと
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
己はたゞ目の
眩
(
くるめ
)
くようなフット、ライトが、自分の前に
炎々
(
えん/\
)
と燃えて居て、其の向うに、満場の見物人の無数の顔が、非常に微かに、
霞
(
かすみ
)
のかゝった空の如くちらちらしたのを覚えて居る。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
立處
(
たちどころ
)
其
(
そ
)
の
手足
(
てあし
)
を
炙
(
あぶ
)
るべく、
炎々
(
えん/\
)
たる
炭火
(
すみび
)
を
熾
(
おこ
)
して、やがて、
猛獸
(
まうじう
)
を
拒
(
ふせ
)
ぐ
用意
(
ようい
)
の、
山刀
(
やまがたな
)
と
斧
(
をの
)
を
揮
(
ふる
)
つて、あはや、
其
(
その
)
胸
(
むね
)
を
開
(
ひら
)
かむとなしたる
處
(
ところ
)
へ、
神
(
かみ
)
の
御手
(
みて
)
の
翼
(
つばさ
)
を
擴
(
ひろ
)
げて、
其
(
その
)
膝
(
ひざ
)
、
其
(
その
)
手
(
て
)
、
其
(
その
)
肩
(
かた
)
、
其
(
その
)
脛
(
はぎ
)
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
炎々
(
えん/\
)
と思ひあまつて廻転する。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
炎
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
々
3画
“炎々”で始まる語句
炎々冷々