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漆絵
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うるしえ
ふりがな文庫
“
漆絵
(
うるしえ
)” の例文
金泥
(
きんでい
)
を置き墨のうえに
膠
(
にかわ
)
を塗って光沢を出したものを
漆絵
(
うるしえ
)
と呼び、べに絵とともに愛玩されたが、明和二年にいたって、江戸の
版木師
(
はんぎし
)
金六という者
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
此
(
かく
)
の如き
手摺
(
てずり
)
の法は進んで享保に至り
漆絵
(
うるしえ
)
と呼びて黒色の上に強き
礬水
(
どうさ
)
を引きて光沢を出し更に
金泥
(
きんでい
)
を塗りて華美を添ふるに至りしが、やがて寛保二
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
図のこなし方に
大時代
(
おおじだい
)
の風があって、近頃の小器用な弱々しいものとは
雲泥
(
うんでい
)
の差があります。雑器の一つではありますが、今描く
漆絵
(
うるしえ
)
としては最も立派なものといえましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
漆絵
(
うるしえ
)
の
画
(
えが
)
いてある一人乗りないし二人乗りの人力車がどれほど町にふえて来たと言って見ることもできないくらいで、四、五人ずつ隊を組んだ
千金丹売
(
せんきんたんう
)
りの白い
洋傘
(
こうもり
)
が動いて行くのも彼の目についた。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
寛保
(
かんぽう
)
延享
(
えんきょう
)
の頃の
漆絵
(
うるしえ
)
紅絵
(
べにえ
)
には早くも西洋風の遠近法を用ひて
巧
(
たくみ
)
に
遠見
(
とおみ
)
の景色と人物群集の
状
(
じょう
)
とを描き
出
(
いだ
)
せり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
元文より寛保延享寛延に至る頃奥村政信
及
(
および
)
その一派の画工は室内の遠景を描ける
大板
(
おおばん
)
の
紅絵
(
べにえ
)
漆絵
(
うるしえ
)
を
出
(
いだ
)
せり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“漆絵”の解説
漆絵(うるしえ)とは、江戸時代の浮世絵に描かれた彩色技法のひとつである。
(出典:Wikipedia)
漆
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
“漆”で始まる語句
漆
漆喰
漆黒
漆塗
漆器
漆間
漆桶
漆壺
漆紋
漆掻