“うるしえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
漆絵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漆絵うるしええがいてある一人乗りないし二人乗りの人力車がどれほど町にふえて来たと言って見ることもできないくらいで、四、五人ずつ隊を組んだ千金丹売せんきんたんうりの白い洋傘こうもりが動いて行くのも彼の目についた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
寛保かんぽう延享えんきょうの頃の漆絵うるしえ紅絵べにえには早くも西洋風の遠近法を用ひてたくみ遠見とおみの景色と人物群集のじょうとを描きいだせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
元文より寛保延享寛延に至る頃奥村政信およびその一派の画工は室内の遠景を描ける大板おおばん紅絵べにえ漆絵うるしえいだせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)