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溝口
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みぞぐち
ふりがな文庫
“
溝口
(
みぞぐち
)” の例文
奥さまおこよ様のご父君松坂
兵衛
(
ひょうえ
)
様とおっしゃるおかたが、国もと新発田の
溝口
(
みぞぐち
)
藩に、やはりご
祐筆
(
ゆうひつ
)
として長らくお仕えでござりましたゆえ
右門捕物帖:36 子持ちすずり
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
山村は甲州屋から三町あまり
距
(
はな
)
れているところに古く住んで、常に八九十から百人あまりの弟子を教えていて、書流は江戸時代に最も多い
溝口
(
みぞぐち
)
流であった。
半七捕物帳:35 半七先生
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それを
嗣
(
つ
)
いだのが忠明以来の高弟亀井平右衛門
忠雄
(
ただお
)
で、これがまた伊藤を名乗る。忠雄の次が新たに
溝口
(
みぞぐち
)
派の名を残した人、溝口五左衛門正勝というものであります。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こんど
新発田
(
しばた
)
の
溝口
(
みぞぐち
)
家へ召出され、妻子もあとから来るという。浪人生活からぬけ出せたことがよほどうれしいのだろう、茶を味わうようすまでいかにもたのしそうに見えた。
榎物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
陸軍大将
(
りくぐんたいしょう
)
になった
本間
(
ほんま
)
さんなんか三人
扶持
(
ぶち
)
の
足軽
(
あしがる
)
だった。実業界ではばをきかしている
綾部
(
あやべ
)
さんがせいぜい五十石さ。
溝口
(
みぞぐち
)
の
叔母
(
おば
)
さんのところが七十石。おまえのお
母
(
かあ
)
さんの里が百石
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
萩原さんとこのお節ちゃんに、お米も二升もらったり、画描の
溝口
(
みぞぐち
)
さんは、折角北海道から送って来たと云う餅を、風呂敷に分けてくれたり、指輪を質屋へ持って行ってくれたりした。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
小供の時から物を彫ることが好きで神童のようにいわれていたのを県の書記官の
秦
(
はた
)
氏に
見出
(
みいだ
)
され、その人から博物館長の股野氏にたのみ、同氏より
溝口
(
みぞぐち
)
美術部長を介して私の門下となったのです。
幕末維新懐古談:79 その後の弟子の事
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
調
(
とゝの
)
へ飯田町なる支配宮崎内記殿の
邸
(
やしき
)
へと急ぎしかば程なく宮崎殿の
邸
(
やしき
)
へ
到
(
いた
)
り同家の用人
溝口
(
みぞぐち
)
三右衞門に
面會
(
めんくわい
)
して右の段委細申し入れ
御屆
(
おんとゞ
)
け書面は主税之助
持參
(
ぢさん
)
致すべきの處病氣に付き拙者より差出し候
旨
(
むね
)
申し
述
(
のべ
)
ければ三右衞門是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いまひとり加藤
主税
(
ちから
)
というは
溝口
(
みぞぐち
)
派で、有名な道場荒し、江戸中に響いていた達者で
剛力
(
ごうりき
)
です。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
溝
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“溝口”で始まる語句
溝口伊予
溝口屋
溝口信濃
溝口桂巌
溝口金右
溝口禎次郎
溝口雅之進
溝口豊後守様