深慮しんりよ)” の例文
以て此證據の品にもとづき事成就じやうじゆ致すやう深慮しんりよの程こそ願はしとのべければ伊賀亮は欣然きんぜんと打笑ひ左こそ有べし事を分てたのむとあれば義を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ところで、随筆ずゐひつ出処しゆつしよだとすると、なんのために、奥州おうしう越前ゑちぜんうつして、越中ゑつちう備中びつちうにかへたらう、ソレあるひは越中ゑつちうふんどしひゞいて、強力がうりき威厳ゐげんきづつけやうかの深慮しんりよたのかもはかられぬ。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
支配するわけは天子若關東をはからせらるゝことありては徳川の天下永く續き難き故東照神君の深慮しんりよを以て比叡山を江戸へ移し鬼門除に致したしと奏聞そうもんありしが許されず二代の將軍秀忠公へ此事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
す又々追て呼出すとてさげられしかば皆々悦びいさむ事かぎりなく大岡殿の深慮しんりよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)