“海郎(あま)” の例文
いつの時代(ときよ)なりけん。紀の国二三輪が崎に、大宅(おほや)の竹助といふ人在りけり。此の人三海の幸(さち)ありて、海郎(あま)どもあまた養ひ、四鰭(はた)の広(ひろ)物狭(さ)き物を尽(つく)してすなどり、家豊かに暮しける。
紀(き)の国(くに)の三輪(みわ)が崎(さき)に大宅竹助(おおやのたけすけ)と云うものがあって、海郎(あま)どもあまた養い、鰭(はた)の広物(ひろもの)、狭(さ)き物(もの)を尽して漁(すなど)り、家豊(ゆたか)に暮していたが、三人の小供があって、上の男の子は、父に代って家を治め
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
師が許にて二三傘(おほがさ)かりて帰るに、二四飛鳥(あすか)の二五神秀倉(かんほぐら)見やらるる辺(ほとり)より、雨もやや頻(しきり)なれば、其所(そこ)なる海郎(あま)が屋に立ちよる。あるじの老(おきな)はひ出でて、こは二六大人(うし)の弟子(おとご)の君にてます。