泣頽なきくづ)” の例文
ハタとにらんでそちまでがおなじやうになん囈語たはごと最早もはや何事なにごとみゝもなしそちさずば自身じしんにとむるつまつきのけつゝ病勞やみつかれてもおい一徹いつてつあがりがまちに泣頽なきくづれしおたか細腕ほそうでむづとりつちから
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
彼は正体も無く泣頽なきくづれつつ、寄らんとするを貫一は突退つきのけて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)