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水茎
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みずぐき
ふりがな文庫
“
水茎
(
みずぐき
)” の例文
旧字:
水莖
伊勢源の質屋の角を曲って杵屋助三郎と懸行燈に
水茎
(
みずぐき
)
の跡細々と油の燃え尽した師匠家の前まで来ると、ただごとならぬ人だかりが岡っ引勘次の眼を惹いた。
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ひろげて見ると、
嫉
(
ねた
)
ましいほどに手ぎわよく書いてあって、
文言
(
もんごん
)
は読まない先に、その
水茎
(
みずぐき
)
のあとの
艶
(
なま
)
めかしさと、ときめく香が、お松の眼をさえくらくらとさせるようでありました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こなたも思わず
彼処
(
かしこ
)
を見た、柱なる
蜘蛛
(
ささがに
)
の糸、あざやかなりけり
水茎
(
みずぐき
)
の跡。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
書房
(
ふみや
)
は
透
(
すか
)
さずこの船人の
脇艪
(
わきろ
)
を押す事を許されたりとて、
自己
(
おのれ
)
をして水先見よと乞うて止まねば、久しく採らぬ
水茎
(
みずぐき
)
の
禿
(
ちび
)
たる
掉
(
さお
)
を
徐
(
やお
)
ら採り、ソラ当りますとの
一言
(
いちげん
)
を
新版発兌
(
しんぞおろし
)
の船唄に換えて序とす。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):01 序
(新字新仮名)
/
条野採菊
(著)
「
水茎
(
みずぐき
)
の跡もあざやかじゃ」殿は
唸
(
うな
)
るように云い放った。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
浪路は、美しい
水茎
(
みずぐき
)
のあとで、こう書いている。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
筆とりて、心のたけを
杜若
(
かきつばた
)
、色よい返事を
待乳山
(
まつちやま
)
、あやめも知れめ
水茎
(
みずぐき
)
の、あとに残せし
濃
(
こ
)
むらさき。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
茎
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶