氣懸きがか)” の例文
新字:気懸
つま皓體かうたい氣懸きがかりさに、大盡だいじんましぐらにおく駈込かけこむと、やつさつあかつて、扱帶しごきいてところ物狂ものくるはしくつてかへせば、畫師ゑし何處どこへやら。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御案じ申ばかり兎角私は氣懸きがかりなりと女房のはなしを聞て長八は眉に皺を寄成程夫は氣に懸るは道理なり己も屑買はすれどもナニ不正の品を買ものか併し何にしても變な事と小首をかたむけしがいな是は質物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)