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横啣
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よこぐわ
ふりがな文庫
“
横啣
(
よこぐわ
)” の例文
誇りかな気軽い態度で、バットを
横啣
(
よこぐわ
)
えにしいしい、持場持場についている職工たちの白い呼吸を見まわした。
怪夢
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
辿
(
たど
)
るほどに、
洋傘
(
こうもり
)
さした
蟻
(
あり
)
のよう——蝉の声が
四辺
(
あたり
)
に途絶えて、何の鳥かカラカラと
啼
(
な
)
くのを聞くと、ちょっとその
嘴
(
くちばし
)
にも、人間は
胴中
(
どうなか
)
を
横啣
(
よこぐわ
)
えにされそうであった。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『△△さんの靴は初めて見た、』と暢気な観察をする
小僮
(
こども
)
もあった。黒い髯で通る○○は露助然たる駱駝帽を被って薄荷パイプを
横啣
(
よこぐわ
)
えの外套の
衣兜
(
かくし
)
に両手を突込みの不得要領な顔をしていた。
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
又野はバットを
横啣
(
よこぐわ
)
えにしたまま白い眼で三好をかえりみた。膝を抱えたまま……。
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一体何という
藪
(
やぶ
)
だ、破竹か、
孟宗
(
もうそう
)
か、寒竹か、あたまから火をつけて蒸焼にして
噛
(
かじ
)
ると、ちと乱だ。
楊枝
(
ようじ
)
でも
噛
(
か
)
むことか、割箸を
横啣
(
よこぐわ
)
えとやりゃあがって、喰い裂いちゃ吐出しまさ。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
その癖、烏が
横啣
(
よこぐわ
)
えにして飛びそうな、
厭
(
いや
)
な手つきだとしみじみ感じた。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……失礼だがきみの、身分を思って……
生半可
(
なまはんか
)
の
横啣
(
よこぐわ
)
えで、償いの多少に依りさえすればこんな事はきっと出来ると……二度目にあの塚へ、きみが姿を見せた時から、そう思った。悪心でそう思った。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、
横啣
(
よこぐわ
)
えにペロリと
舐
(
な
)
める。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
啣
漢検1級
部首:⼝
11画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹