“よこぐわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横銜56.3%
横啣43.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正勝はすると、煙草たばこ横銜よこぐわえに銜えながらその包みを解いた。十円紙幣ばかりだった。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
それもさ、刻んだのではないで、一本三ツ切にしたろうという握太にぎりぶとなのを横銜よこぐわえにしてやらかすのじゃ。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『△△さんの靴は初めて見た、』と暢気な観察をする小僮こどももあった。黒い髯で通る○○は露助然たる駱駝帽を被って薄荷パイプを横啣よこぐわえの外套の衣兜かくしに両手を突込みの不得要領な顔をしていた。
又野はバットを横啣よこぐわえにしたまま白い眼で三好をかえりみた。膝を抱えたまま……。
オンチ (新字新仮名) / 夢野久作(著)