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標
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シ
ふりがな文庫
“
標
(
シ
)” の例文
宮を造営するに先だつて、やしろを
標
(
シ
)
め、神のゐる所を作るために、柱を立てるのである。もつと簡単なのは、
標
(
シ
)
め縄を張るだけである。
古代人の思考の基礎
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
所謂
天降
(
アモ
)
り着く神々に、自由自在に土地を占められては、如何に用心に用心を重ねても、何時神の
標
(
シ
)
めた山を犯して祟りを受けるか知れない。
髯籠の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
神の社といふのは、今見る社ではなく、昔は所有地を示すのには、縄張りをして、野を
標
(
シ
)
めた。其処には、他人が這入る事も、作物を作る事も出来なかつた。
古代人の思考の基礎
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
昔京の大原で、正月の門飾りには、竹と竹とに
標
(
シ
)
め
縄
(
ナハ
)
をわたして、其に農具を吊り懸けたものだと云ふ。
盆踊りと祭屋台と
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其が更に、物忌みの徽章化したのが両蘰の類で、
標
(
シ
)
め縄・標め串と違はぬ物になつたのである。
ほうとする話:祭りの発生 その一
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
明日よりは、春菜摘まむと
標
(
シ
)
めし野に、昨日も 今日も 雪はふりつゝ(同)
叙景詩の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
数年前「
東
(
ヒガシ
)
」の門徒が、此までかた門徒連のやつた宗風のすたれるのを歎いて「
雑行雑修
(
ザフギヤウザフシユ
)
をふりすてゝ」と言ふ遺誡をふりかざして、門松
標
(
シ
)
め縄を廃止にしようとした時は、一騒動があつた。
古代生活の研究:常世の国
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ひた
延
(
ハ
)
へて
守
(
モ
)
る
標
(
シ
)
め縄の たわむまで、秋風ぞ吹く。小山田の庵(続古今)
短歌本質成立の時代:万葉集以後の歌風の見わたし
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
早苗とる山田の
筧
(
かけひ
)
もりにけり。ひく
標
(
シ
)
め縄に 露ぞこぼるゝ(新古今)
短歌本質成立の時代:万葉集以後の歌風の見わたし
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
明日よりは春菜つまむと
標
(
シ
)
めし野に、昨日も、今日も、雪はふりつゝ
短歌本質成立の時代:万葉集以後の歌風の見わたし
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
其以来此一党では、正月に餅を搗かぬの、
標
(
シ
)
め飾りをせぬのと言ふ。
雪の島:熊本利平氏に寄す
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
天子登極の式には、必北野、荒見川の斎場から標山といふものを内裏まで牽いて来たので、其語原を探つて見れば、神々の
天降
(
アモ
)
りについて考へ得る処がある。標山とは、神の
標
(
シ
)
めた山といふ意である。
盆踊りと祭屋台と
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
標
常用漢字
小4
部首:⽊
15画
“標”を含む語句
目標
標本
標準
商標
標題
浮標
標語
道標
墓標
澪標
標章
標榜
標的
標札
標識
標柱
標致
石標
木標
標幟
...