あら)” の例文
旧字:
彼はその不規則な筋を指の先でざらざらでて見た。けれども今更鄭寧ていねいからげたかんじんよりの結び目をほどいて、一々中をあらためる気も起らなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さあ! どうぞ。よくあらためてお受取り下さいませ! お預りしたときと、寸分違つてゐない筈ですから。」
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「その方たちは土地の者と見えるが、ちょッと、この堂の内部をあらためさせてくれぬか」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よくあらためもしなかったので、源十郎じしんさえすこしも気がつかなかった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そうしてユックリと放尿してしまうと、電球の真下の白いタイル張りの上に投げ出してある白いタオル寝巻きと、黒い革のバンドを取り上げて、不思議そうにあらためていた事を記憶おぼえている。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「さあ! どうぞ。よくあらためてお受取り下さいませ! お預りしたときと、寸分違っていない筈ですから。」
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
細君は中をあらためた。中からは四、五枚の紙幣さつが出た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あらためるまでもねえ、煙草たばこの葉だろう」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)