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柿右衛門
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かきえもん
ふりがな文庫
“
柿右衛門
(
かきえもん
)” の例文
「
渋染
(
しぶぞめ
)
の頭巾をこう
被
(
かぶ
)
りましてね、
袖無
(
そでな
)
しを着て、何のことはない、
柿右衛門
(
かきえもん
)
が線香を持ったような……だが
肥
(
ふと
)
っちょな
醜男
(
ぶおとこ
)
でさ」
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
柿右衛門
(
かきえもん
)
という人などは、
熟柿
(
じゅくし
)
が枝に下っているのを見て、その色を出そうとして、生涯を
費
(
ついや
)
して出来ず、その子がこれをついで半ば完成し
九谷焼
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
伊万里と云えば「
柿右衛門
(
かきえもん
)
」とか「色鍋島」とかを激賞するにきまっているのは見方の堕落による。それらのものにもある種のやさしき美は宿る。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
柿右衛門
(
かきえもん
)
が、
竈
(
かま
)
のまえにしゃがんで、垣根のそとの道をとおるお百姓と朝の挨拶を交している。
碧眼托鉢:――馬をさへ眺むる雪の朝かな――
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
それでも榎本君は晩年歌舞伎座の
立作者
(
たてさくしゃ
)
となって、かの「名工
柿右衛門
(
かきえもん
)
」や、「
経島娘生贄
(
きょうがしまむすめのいけにえ
)
」
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
二階から下りた時、父は
玉
(
ぎょく
)
だの
高麗焼
(
こうらいやき
)
だのの講釈をした。
柿右衛門
(
かきえもん
)
と云う名前も聞かされた。一番下らないのはのんこうの茶碗であった。疲れた二人はついに表慶館を出た。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
柿右衛門
(
かきえもん
)
を選んでもそうである。私たちは「無地もの」の世界を柿右衛門の中に
聯想
(
れんそう
)
することができるであろうか。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
京の
仁清
(
にんせい
)
、
色絵
(
いろえ
)
の
柿右衛門
(
かきえもん
)
、みな一派の特長がある。この山からだす色鍋島は、こう行くよりほかに道はないぞ、と彼はよく弟子の
枯淡
(
こたん
)
になるのを叱りつける。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見られよ、あの苦心になる
絢爛
(
けんらん
)
な
柿右衛門
(
かきえもん
)
の
赤絵
(
あかえ
)
に対し、
明
(
みん
)
代の
下手
(
げて
)
な五彩は圧倒的
捷利
(
しょうり
)
を示すではないか。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
だめだだめだ若い奴らは、五年もこの山に
棲
(
す
)
むとカサカサになって
寒巌枯骨
(
かんがんここつ
)
のていたらくだ、
陶土
(
つち
)
に
脂
(
あぶら
)
も
艶気
(
つやけ
)
もなくなってくる。そんな野郎は茶人相手の
柿右衛門
(
かきえもん
)
の所へ行ッちまえ。
増長天王
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
有名な
柿右衛門
(
かきえもん
)
はこの上絵を試みた古い人でありました。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
“柿右衛門(酒井田柿右衛門)”の解説
酒井田 柿右衛門(さかいだ かきえもん、初代:1596年11月15日〈慶長元年9月25日〉 - 1666年7月20日〈寛文6年6月19日〉)は、江戸時代、肥前国(佐賀県)有田の陶芸家、および代々その子孫(後継者)が襲名する名称。本名を改名して襲名している。
2022年11月現在、第15代酒井田柿右衛門(1968年 - 、旧名:浩(ひろし)、2014年に襲名)が当代である。
(出典:Wikipedia)
柿
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
右
常用漢字
小1
部首:⼝
5画
衛
常用漢字
小5
部首:⾏
16画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
“柿右衛門”で始まる語句
柿右衛門色鍋島