東西南北とうざいなんぼく)” の例文
西尾にしをからひがしして小僧こぞう皆身みなみため年季奉公ねんきぼうこうと、東西南北とうざいなんぼくで書いてると、おまへ親父おやぢがそれをくにへ持つてつて表装へうさうを加へ
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
老臣ろうしんふねうえで、よるになればそら星影ほしかげあおいでふねのゆくえをり、またあさになれば太陽たいようのぼるのをてわずかに東西南北とうざいなんぼくをわきまえたのであります。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雨戸あまどを一まいツトけると、たゞちに、東西南北とうざいなんぼくへ五眞白まつしろやまであるから。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)