杜絶とだえ)” の例文
幽明交通ゆうめいこうつうみち杜絶とだえているせいか、近頃ちかごろ人間にんげんはまるきり駄目だめじゃ……。むかし人間にんげんにはそれくらいのことがよくわかっていたものじゃが……。
大日輪がご病気になられたのだから見ると悪い——その意はこの日に何か人の命にさわる毒が降るともいうので——人の通りが全く杜絶とだえた。木も悲しめば、草も悲しむという。
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つまりわたくしの二百年間ねんかんのそのそのはいつも御弊ごへいと一たい夜分やぶん参拝者さんぱいしゃ杜絶とだえ時分じぶんになってはじめて自分じぶんかえって御弊ごへいからはなれるとった塩梅あんばいなのでございます。