村里むらさと)” の例文
胡桃くるみ澤胡桃さはくるみなどゝいふは、山毛欅ぶななぞとおなじやうに、ふかはやしなかにはえないで、村里むらさとつたはうえてです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
(まあ、をんながこんなお転婆てんばをいたしまして、かはおつこちたらうしませう、川下かはしもながれてましたら、村里むらさとものなんといつてませうね。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大小の川にちか村里むらさと、初雪ののち洪水こうずゐわざはひくるしむ事あり。洪水こうずゐを此国の俚言りげん水揚みづあがりといふ。