うら)” の例文
白砥しらと小新田をにひた山のる山のうら枯れ為無せな常葉とこはにもがも」(巻十四・三四三六)等がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
篠笹の葉のうらにも、何処にもすべて行きわたらないところはないやうな気がした。
赤い鳥居 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
その路筋を田の畔畷あぜの左右に、一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ、七つと順々に数えるとふわりと霧に包まれて、ぼうとうら消えたのが浮いて出たようにまた一つ二つ三つ四つ五つ
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うらから枯れる
雨情民謡百篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
ちょっとうらを余して垂下たれさがる。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)