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朧々
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ろう/\
ふりがな文庫
“
朧々
(
ろう/\
)” の例文
土の上はしっとりと
湿
(
しめ
)
っていて、空気の肌ざわりはつめたいのだけれども、空は
弥生
(
やよい
)
のものらしくうっすらと曇って、
朧々
(
ろう/\
)
と霞んだ月が花の雲を透して照っているので
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
裏道傳
(
うらみちづた
)
ひ
二町
(
にちやう
)
三町
(
さんちやう
)
町名
(
ちやうめい
)
は
何
(
なに
)
と
知
(
し
)
れねど
少
(
すこ
)
し
引
(
ひ
)
き
入
(
い
)
りし
二階建
(
にかいだて
)
に
掛行燈
(
かけあんどん
)
の
光
(
ひか
)
り
朧々
(
ろう/\
)
として
主
(
ぬし
)
はありやなしや
入口
(
いりぐち
)
に
並
(
なら
)
べし
下駄
(
げた
)
二三足
(
にさんぞく
)
料理番
(
れうりばん
)
が
欠伸
(
あくび
)
催
(
もよ
)
すべき
見世
(
みせ
)
がゝりの
割烹店
(
かつぽうてん
)
あり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
朧々
(
ろう/\
)
たる低き戸の
框
(
かまち
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
朧
漢検1級
部首:⽉
20画
々
3画
“朧”で始まる語句
朧
朧気
朧月
朧夜
朧月夜
朧銀
朧氣
朧染
朧蓑
朧朧