朝起あさおき)” の例文
物言ものいふは用事ようじのあるとき慳貪けんどんまをしつけられるばかり、朝起あさおきまして機嫌きげんをきけば不圖ふとわきひてには草花くさばなわざとらしきことば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝起あさおき老人としよりのくせさ。お前たちこそ今日は珍らしく早起をしたもんだな。それとも昨夜ゆうべの幕の引っ返しという図かね。」
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
名案めいあんはないかな、とごとあんずると……あゝ、いまにして思當おもひあたつた。人間にんげん朝起あさおきをしなけりや不可いけない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)