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晃々
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ぴか/\
「
床の
間に
鎧が
飾つてあつて、
便所へ
行く
時に
晃々光つた……わツて、
然う
云つたのを
覺えて
居ないかい。」
見れば
晴渡りたる北斗の
光晃々として
襟元へ落る
木滴に心付見れば
桶は
側に打返して有しにぞ
彌々不審に思ひ
彼方此方と見廻す中彼の重五郎は柳の
小蔭より
衝と立出小聲にてアヽ
若安五郎樣私は
白妙樣には
遁れぬ縁の有者此の處にての
長談は無益なり少しも早く
鞠子の奧の
柴屋寺へ御出成れて御待あれ
委細は