是有これあり)” の例文
致し候處すみに財布樣のもの是有これありし故ひろひ置き候とて差し出せしかば改め見しに金二十兩入て有しに付十右衞門は早速奉行所へ持參ぢさんなし右の段申し立て財布を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
取出し御身分の委細ゐさいこれに相認め御座候と差出さしいだす伊豆殿請取うけとつて開き見らるゝに佐州さしう相川郡あひかはごほり尾島村をじまむら淨覺院じやうかくゐんの門前に御墨附に御短刀相添てすて是有これありしを淨覺院先住せんぢう天道てんだう是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
詮議せんぎなしたれども何分知れず是はしらはずの事なりは文右衞門さんが不※ふとした出來心夫も無理むりとは思はずかく貧窮ひんきう致さるゝゆゑ如何に手堅てがたき人にても心のこまの狂ふのは是有これありうちなりさりとて其儘すてても置れず迷惑めいわくなすは我等のみ因て其百兩の金子は早々さう/\御返おかへし下されよすれば人の耳にもいらず内々事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)