旧暦きゅうれき)” の例文
旧暦きゅうれきで正月をするのがこの近在の習慣なので、町はいつもに変わらずしんとして、赤い腰巻をした田舎娘も見えなかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
旧暦きゅうれき八月十七日のばん、おらはさけのんで早くた。おおい、おおいとこうでんだ。きて小屋こやから出てみたら、お月さまはちょうどそらのてっぺんだ。
ざしき童子のはなし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
こよみも、新暦しんれきよりは、旧暦きゅうれきのほうが季節きせつうつわりによくっているといっていました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さとですらもう寒い旧暦きゅうれきの冬十月だった。山上の寒さは骨身ほねみにしみる。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この日、旧暦きゅうれきの五月二十五日は新暦の七月十二日にあたる。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
旧暦きゅうれきの六月二十四日の晩でした。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
旧暦きゅうれき六月二十六日の晩でした。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)