日耳曼ゲルマン)” の例文
僭越せんえつにも日耳曼ゲルマン文明が他に卓越しており、従って、これを所有する独人は一種の超人であると自負して、汎日耳曼ゲルマン主義を唱うれば
列強環視の中心に在る日本 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
(「ワンダル」は二千年前の日耳曼ゲルマン種の名なり。文に天祐に依りて璉馬デンマルクの王、「ワンダル」、「ゴオツ」諸族の王などゝ記するは、彼國の舊例なり。)
今日の流行語を以ていえば、頑強に立憲的運動に反抗した墺太利オーストリア普魯西プロシア日耳曼ゲルマン列国もことごとく敗北して立憲政治をくに至った。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
羅馬ローマ帝国亡び、シャーレマーニュの羅馬ローマ日耳曼ゲルマン帝国亡びて、後に起ったものが今日の仏国とか西班牙スペインとか英国とかである。
大戦乱後の国際平和 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
しかして日耳曼ゲルマンと英国との争いは、単に英国と日耳曼ゲルマンの関係に非ずして、日耳曼ゲルマンの三国同盟その他に及ぶというので、やはり世界的の問題になって来た。
外交の方針 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ところが今度の戦争は民族的の戦争で急に恨みがけぬ。この戦いは長く続くのである。しかして独露だけではない。日耳曼ゲルマンスラブニックの戦いばかりでない。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
かつて「ポーランド」を亡ぼして日耳曼ゲルマン墺太利匈牙利オーストリアハンガリーに向った時の勢力、もしくは「バルガン」に向った時の勢力、印度インドに向った時の勢力を、英国、独逸ドイツ
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
等しく迷謬めいびゅうに陥りつつあるとはいえ、独逸ドイツ国民ほどに最も露骨に、つ大胆に汎日耳曼ゲルマン主義を提唱し、政治、経済、哲学、科学の一切を軍国主義のもとに統一して
列強環視の中心に在る日本 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
その問題はなんでもない、一つの阿弗利加アフリカの一小共和国、ほとんど英国の一保護国の如き国に於て起った事柄であるにかかわらず、直ちに日耳曼ゲルマンとの間に面倒が起った。
外交の方針 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
露西亜ロシアの大宰相であるゴルチァコフ、日耳曼ゲルマン大宰相であるビスマーク、英国の大宰相である所のヴィーコンスフィールド、グラットストン、あるいは亜米利加アメリカ合衆国では
平和事業の将来 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
独逸ドイツ人をして言わしむれば、独逸ドイツの文化、日耳曼ゲルマンの文化は優越なものである、その優越なる文化を世界に及ぼそう、世界を侵略して民族的国家を土台として羅馬ローマ帝国を造ろう。
大戦乱後の国際平和 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
ついに東羅馬ローマ帝国並びに羅馬ローマ日耳曼ゲルマン「ローマノ・ジャーマン・エムパイアー」の滅亡と共に、現今の欧州列国の基礎が出来て、ここに初めて羅馬ローマの世界的主権の観念はほろびたのである。
大戦乱後の国際平和 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
日耳曼ゲルマンとアングロサクソン、羅甸ラテンを代表する仏蘭西フランス、あるいは東洋の一部及び土耳其トルコ人も参加している。まだ範囲は広まるかも知れぬ。印度インドからマホメットにも飛火しそうになった。
吾人の文明運動 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
そこで西の方はどうなったかというと、日耳曼ゲルマンという強い力に出遇うて止まってしまった。そこで一方は黒海こっかいに向った。土耳古トルコの勢力は弱い。薄弱なる所に向ってぐ圧力を加えた。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
既に日耳曼ゲルマンと英国と干戈かんかを交えんというまでに進んだ。
外交の方針 (新字新仮名) / 大隈重信(著)