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ひごろ
ふりがな文庫
“
日比
(
ひごろ
)” の例文
日比
(
ひごろ
)
伯林
(
ベルリン
)
の留學生の中にて、或る勢力ある一群と余との間に、面白からぬ關係ありて、彼人々は余を猜疑し、又遂に余を
讒誣
(
ざんぶ
)
するに至りぬ。
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
娘を九条の叔母に頼みて君の御跡を追ひまゐらせ、同じ御仏の道に入り、高野の麓の天野といふに
日比
(
ひごろ
)
行ひ居り
侍
(
はべ
)
るなり
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
猶
逗
(
とど
)
まりて
三八
いたはり給へと、
実
(
まこと
)
ある詞を便りにて
日比
(
ひごろ
)
経
(
ふ
)
るままに、
三九
物みな
平生
(
つね
)
に
邇
(
ちか
)
くぞなりにける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
しかし、
日比
(
ひごろ
)
信用している友人のことであるから、べつに疑うことはなかった。
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
しかも
日比
(
ひごろ
)
から彼が居らなくばと願つて居た将門に其の婦人を得られたとしては、要撃して
恨
(
うらみ
)
を散じ利を得んとするといふことも出て来さうなことである。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
なほ我地位を
覆
(
くつが
)
へすに足らざりけんを、
日比
(
ひごろ
)
伯林
(
ベルリン
)
の留学生の
中
(
うち
)
にて、或る勢力ある
一群
(
ひとむれ
)
と余との間に、面白からぬ関係ありて、彼人々は余を
猜疑
(
さいぎ
)
し、又
遂
(
つひ
)
に余を
讒誣
(
ざんぶ
)
するに至りぬ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
冀
(
ねが
)
はくは其事の
虚
(
いつはり
)
妄にてあれかしと
日比
(
ひごろ
)
念じまゐらせし甲斐も無う、さては真に猶此
裟婆界
(
しやばかい
)
に妄執をとゞめ、
彼
(
かの
)
兜卒天
(
とそつてん
)
に浄楽は得ず
御坐
(
おはし
)
ますや、
訝
(
いぶか
)
しくも
御意
(
みこゝろ
)
の
然
(
さ
)
ばかり何に留まるらん
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
日比
(
ひごろ
)
悩み給へるに、かく揺りもて行けば、いかに苦しと思召すらむ。強ひてねりもて行かむとおもへど、しづ心なくて、いつしか足疾くなりぬと云ふ。いな、心地は此日比よりもさわやきぬ。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
云ふべきかたも無く静なれば、
日比
(
ひごろ
)
焼きたる余気なるべし今薫ゆるとにはあらぬ香の、有るか無きかに
自然
(
おのづから
)
匀ひを流すも
最
(
いと
)
能
(
よ
)
く知らる。かゝる折から何者にや、此方を指して来る跫音す。
二日物語
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
比
常用漢字
小5
部首:⽐
4画
“日比”で始まる語句
日比谷
日比谷公園
日比魚
日比野下野
日比野
日比翁助
日比谷御門
日比野下野守