はた)” の例文
これらのはたうしろかたに長く流れてわが目及ばず、またわがはかるところによれば左右のはしにあるものの相離るゝこと十歩なりき 七九—八一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
やっと、ややおちついて四へきをみると、龍燈りゅうとう鳳燭ほうしょくの光は、みどり金色こんじきわし、二列となっている仙童女は、はた香瓶こうびんしゃく供華くげなどをささげていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまだ浹辰せふしんを移さずして、氣沴きれいおのづから清まりぬ。すなはち牛を放ち馬をいこへ、愷悌がいていして華夏に歸り、はたを卷きほこをさめ、儛詠ぶえいして都邑に停まりたまひき。
間もなく二人の女官が来て、二つのはたを持って竇を案内していった。立派な門を入っていくと殿上に王がいた。王は竇の入って来るのを見ると階段をおりて出迎えて、賓主ひんしゅの礼を行った。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
爾等なんぢらはたに敬禮しようや。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
朱雀玄武旗すじゃくげんぶき、青龍白虎旗、白はた、青はた、黒旌、黄旌、緋纓ひぶさの大ばんなど、へんぽんと梁山りょうざんのいただきから中腹までを埋め、北斗七星旗から八、一百二十四流れの鎮天旗まで
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)