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しんざんもの
ふりがな文庫
“
新参者
(
しんざんもの
)” の例文
通人は
頻
(
しき
)
りに
新参者
(
しんざんもの
)
を求めたりしに、
豈
(
あに
)
計
(
はか
)
らんや新参者は
数多
(
あまた
)
の列座中にあったので、それが分った時の通人の驚きは
一方
(
ひとかた
)
ならなかった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
ただただ私は、まだ兄たち二人とのなじみも薄く、こころぼそく、とかく
里心
(
さとごころ
)
を起こしやすくしている
新参者
(
しんざんもの
)
の末子がそこに泣いているのを見た。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
先生は私がまだそれを知らないのに気がつき、つまらながる皆を説得して
新参者
(
しんざんもの
)
のためにその話をしてくれた。
銀の匙
(新字旧仮名)
/
中勘助
(著)
その上に硯友社からは
新参者
(
しんざんもの
)
として
外様
(
とざま
)
扱いされ、紅葉にも余り気に入らないで引立てられなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
何
(
ど
)
の様にも拙者身体の続くだけは御奉公致します了簡なれども、上役のお引立が無ければ
迚
(
とて
)
も
新参者
(
しんざんもの
)
などは出世が出来ません、渡邊殿は別段御贔屓を下さいますが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
才蔵は
新参者
(
しんざんもの
)
の身にすぎた光栄と、いさんでその夜、こっそりと
鳥刺
(
とりさ
)
し
稼業
(
かぎょう
)
の男に
変装
(
へんそう
)
した。そしてもち
竿
(
ざお
)
一本肩にかけ
安土
(
あづち
)
の城をあかつきに抜けて、
富岳
(
ふがく
)
の国へ道をいそぐ——
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
丘助手は、突然の博士のお出でに、思わず
襟
(
えり
)
を
正
(
ただ
)
して立上った——というより、飛上ったという方が当っているかも知れない。何しろ丘数夫は、この研究所では
極
(
ご
)
く
新参者
(
しんざんもの
)
なのであるから。
キド効果
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
折よく白が来た。かみさんは、これですか、と少し案外の顔をした。然し
新参者
(
しんざんもの
)
の弱身で、感情を
傷
(
そこな
)
わぬ為
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
軍鶏の代壱円何十銭の冤罪費を払った。
彼
(
かれ
)
は斯様な出金を
東京税
(
とうきょうぜい
)
と名づけた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
顔が売れていればそうでもないのだろうが、
新参者
(
しんざんもの
)
の悲しさで仕方がない。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「それには、
屈強
(
くっきょう
)
な
新参者
(
しんざんもの
)
がひとりござります」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“新参者”の意味
《名詞》
あらたに仕えた人。あらたに仲間入りした人。
(出典:Wiktionary)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“新参”で始まる語句
新参