トップ
>
斑点
>
まだら
ふりがな文庫
“
斑点
(
まだら
)” の例文
旧字:
斑點
「
此方
(
こっち
)
が
振袖石
(
ふりそでいし
)
、振袖の形をしている。
彼方
(
あっち
)
のが
蛸石
(
たこいし
)
。そら、下の隅のところに蛸の形の
斑点
(
まだら
)
が出ているだろう?」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
その
血痕
(
けっこん
)
のどす黒い
斑点
(
まだら
)
が、つい笹村の帰って来る二、三日前まで、土に
染
(
し
)
みついていた。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
蜘蛛の白い体に、無数に
附着
(
つ
)
いてる
斑点
(
まだら
)
は、五味左衛門の
腸
(
はらわた
)
によって
印
(
つ
)
けられた血の痕であり、その後、左門によって、幾人かの人間が斬られ、その血が飛び散って出来た斑点でもあった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
背材
(
せたけ
)
はそう
高
(
たか
)
くはございませぬが、
総体
(
そうたい
)
の
地色
(
ぢいろ
)
は
白
(
しろ
)
で、それに
所々
(
ところどころ
)
に
黒
(
くろ
)
の
斑点
(
まだら
)
の
混
(
まじ
)
った
美
(
うつく
)
しい
毛並
(
けなみ
)
は
今更
(
いまさら
)
自慢
(
じまん
)
するではございませぬが、
全
(
まった
)
く
素晴
(
すば
)
らしいもので、
私
(
わたくし
)
がそれに
乗
(
の
)
って
外出
(
そとで
)
をした
時
(
とき
)
には
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
主人は六十近い老人で、
禿
(
は
)
げた
頭顱
(
あたま
)
の皮膚に汚い
斑点
(
まだら
)
が出来ており、裸になると、曲った背骨や、
尖
(
とが
)
った腰骨のあたりの肉も薄いようであったが、ここに寝泊りする夜はまれであった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
左の目の縁が薄紫の
斑点
(
まだら
)
をもつて、片頬へまで爛れたやうになつてゐた。
浪の音
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“斑点”の意味
《名詞》
斑点(はんてん)
まだらにある点。ぶち。
(出典:Wiktionary)
斑
常用漢字
中学
部首:⽂
12画
点
常用漢字
小2
部首:⽕
9画
“斑点”で始まる語句
斑点帯