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握飯
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おむすび
ふりがな文庫
“
握飯
(
おむすび
)” の例文
祖母
(
おばあ
)
さんが
朴
(
ほほ
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
で
包
(
つゝ
)
んで
下
(
くだ
)
さる
※
(
あつ
)
い
握飯
(
おむすび
)
の
香
(
にほひ
)
でも
嗅
(
か
)
いだ
方
(
はう
)
が、お
錢
(
あし
)
を
出
(
だ
)
して
買
(
か
)
つたお
菓子
(
くわし
)
より
餘程
(
よほど
)
おいしく
思
(
おも
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
この
祖母
(
おばあさん
)
、江戸へ来て嫁入って、すぐ大火事にあって、救米のおむすびをもらった時、
傍
(
そば
)
にいた者がお腹がすきすぎて、とうてい
一個
(
ひとつ
)
の
握飯
(
おむすび
)
では辛棒がなりかねるとなげくと
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そこで与八も、大口をあいて無遠慮に
握飯
(
おむすび
)
を頬張ることもなり兼ねていると、伊太夫が
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
用心のいい祖母は、他家へ火事見舞に、
握飯
(
おむすび
)
ごと入れておくる新しい大きな飯櫃をつくらせておくのだった。それが、蔵の三階の棚にあるのを、勝手を知った彼はよく知っていた。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
小高みになった
藪蔭
(
やぶかげ
)
のところに
竹樋
(
たけとい
)
を通した清水を
掬
(
すく
)
いながら、
握飯
(
おむすび
)
を郁太郎にも食べさせ、自分も食べていると、不意に後ろから人の足音があって、ガサガサッと藪の
下萌
(
したもえ
)
が鳴る。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
握
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“握”で始まる語句
握
握拳
握手
握太
握緊
握〆
握り
握力
握占
握鮓