トップ
>
捕
>
つらま
ふりがな文庫
“
捕
(
つらま
)” の例文
それからいっしょに汽車に乗ったり、下りたりする時に、自分もこの男を
捕
(
つらま
)
えて二三度長蔵さんと呼んだ事がある。しかし長蔵とはどう書くのか今もって知らない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
是公はそれでも舞踏会を見せる気と見えて、
翌日
(
あくるひ
)
の
午
(
ひる
)
、社の二階で上田君を
捕
(
つらま
)
えて、君の燕尾服をこいつに貸してやらないか、君のならちょうど合いそうだと云っていた。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
浅井を
捕
(
つらま
)
えて、孤堂先生への談判を頼んでしまう。実はさっきもその考で、浅井の帰りを勘定に入れて、二三日の猶予をと云った。こんな事は人情に
拘泥
(
こうでい
)
しない浅井に限る。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
今までは車屋のかみさんでも
捕
(
つらま
)
えて、鼻づらを松の木へこすりつけてやろうくらいにまで
怒
(
おこ
)
っていた主人が、突然この
反古紙
(
ほごがみ
)
を読んで見たくなるのは不思議のようであるが
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ところが今度は小宮君が自身で枕元へ
坐
(
すわ
)
って、自然も好いが人間の背景にある自然でなくっちゃとか何とか病人に向って古臭い説を
吐
(
は
)
きかけるので、余は小宮君を
捕
(
つらま
)
えて御前は
青二才
(
あおにさい
)
だと
罵
(
ののし
)
った。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
捕
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“捕”を含む語句
捕縛
召捕
引捕
捕手
捕吏
捕虜
逮捕
生捕
捕繩
取捕
捕縄
捕捉
追捕
総追捕使
御召捕
魚捕
分捕
捕方
手捕
鼠捕
...