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拝趨
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はいすう
ふりがな文庫
“
拝趨
(
はいすう
)” の例文
旧字:
拜趨
これは丁度その
適例
(
てきれい
)
だった。堀尾君は今更
拝趨
(
はいすう
)
の
面皮
(
めんぴ
)
も
無之候
(
これなくそろ
)
と書いて
恐惶頓首
(
きょうこうとんしゅ
)
、
真
(
まこと
)
に申訳ない次第だった。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
そのコンスタンチン大帝の
厚聘
(
こうへい
)
を
却
(
しりぞ
)
けてローマに
拝趨
(
はいすう
)
せなんだり、
素食
(
そしょく
)
手工で修業して百五歳まで長生したり、臨終に遺言してその屍の埋地を秘して参詣の由なからしめ
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
右の如く謡曲会、俳句会、短歌会、新体詩会等、会の連発にて当分の間は、のべつ幕無しに出勤致し
候
(
そろ
)
為め、
不得已
(
やむをえず
)
賀状を以て
拝趨
(
はいすう
)
の礼に
易
(
か
)
え
候段
(
そろだん
)
不悪
(
あしからず
)
御宥恕
(
ごゆうじょ
)
被下度候
(
くだされたくそろ
)
。……
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
日頃の
御恩顧
(
ごおんこ
)
に甘えて、真直ぐに、御当家に
拝趨
(
はいすう
)
いたした次第でござりますが——一松斎、年来の
情誼
(
じょうぎ
)
を忘れ、
某
(
それがし
)
を破門同様に扱いました限りは、拙者も意気地として、どうあっても
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
世俗の者共
月卿雲客
(
げっけいうんかく
)
の任官謝恩の如くに、喜びくつがえりて、
綺羅
(
きら
)
をかざりて宮廷に
拝趨
(
はいすう
)
するなどということのあるべきでは無いから、増賀には俗僧どもの所為が
尽
(
ことごと
)
く気に入らなかったのであろう。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
“拝趨”の意味
《名詞》
拝趨(はいすう)
「人を訪ねる」、「出向く」の謙譲語。参上。
(出典:Wiktionary)
拝
常用漢字
小6
部首:⼿
8画
趨
漢検準1級
部首:⾛
17画
“拝”で始まる語句
拝
拝跪
拝謁
拝借
拝見
拝殿
拝領
拝眉
拝所
拝聴